今年初開催のRockin'on Sonic、通称ロキソニに行ってきました。

自分にとっては通常運転のことだが、名前だけ知っているアーティストばかりだったから、行こうかどうかギリギリまで迷っていた。
けれども、このままではヨーロッパまで見に行く、私の宗教である某バンドがライブ始めになってしまう...!心の準備が出来ない…!というしょうもないことに気づき、チケットの購入を決意した。
最終的に最高な時間を過ごせました。
行ってよかった。
結論を先に省略して書くと、ものすごく快適だった。もうサマソニが他ジャンルにしっぽを振るのならば、こちらは俄然としてこのスタンスで開催し続けてほしい。
いよいよ某アプリへの嫌気がMAXになってきたので、感想は全部ブログに残しておきたいと思う。とはいえ全くもって大した内容じゃないけど。
ライブレポと銘打っているとよく色んな人が見に来てくれるのだけど、こちらはドドドドド素人のただの備忘録なので、評論を求めている方は回れ右してください。
フェスのターゲット層じゃない無知な人間が紛れ込んだらどんな感じかという全く読むに値しない文章です。
幕張メッセの最寄り駅、海浜幕張駅に着くとまず、負のサマソニ名物、女子トイレの大行列が無い。衝撃。
というか会場へと続く人の流れも無い。

ほんとに今日イベントあるんか…?と若干の不安を抱きつつ。
ちょうど開場時刻に辿り着いた。
最初のお目当てはThe Snutsだったので、小さいほうのコスモステージに直行。
昨年のサマソニのNothing But Thievesでご一緒していた方達とすぐに合流できて良かった。
アーティストに対して同じような愛と情熱を持つ人達と一つになってライブを楽しめるのは嬉しい。
LUVCAT

みんな衣装が可愛かった。
Wikipediaのページも無いし、Spotifyを開いたらたったの3曲しかない。
それなのにリスナー数が凄いのはどういうこと。
The Snuts

Millionairesの多幸感あるイントロに包まれた時、どうしてチケットを買うのにあんなに躊躇していたのか一瞬で分からなくなった。
NBTの海外公演をいくつも経験して、みんなメロディーライン?も歌うのが良いなあと思っていたから、スナッツのファンのノリがすごく好きだった。自分の歌声がうるさいのは困りものだけど。
メンバーみんな楽しそうにしていたなあ。
私は韓国公演でニコニコしていたコナーを思い出していた。(彼らの話をどこまでも引きずり続ける)
この、ただステージ用に作られた笑顔じゃなくて、思わず破顔してしまってるところが。ファンとしてはすごく嬉しいよね。
スナッツとNBT、ファン層の親和性高そうだし、単独したら盛り上がるんじゃないか?
あとは彼らが来てくれるだけですね!!!
Jimmy Eat World

予習していたら既に知っている曲がいくつもあって、彼らの曲だったのか…!となった。なので安心しながらステージへ。
私が洋楽を聴き始めた頃によく聴いていた、USのパンクやエモいサウンドに懐かしさを覚える。
ノリノリで楽しめた。
WEDNESDAY

一応シューゲイザーとまでは聞いていたものの、なんだろう。このふわふわとした雲に包まれているような気分でいたら、突然土砂降りに遭うみたいなサウンド。
でも降ってくるというよりはボーカルの彼女の喉元から炸裂しているものなので、最終的に私の中で、バケツで水をぶちまけながら子守唄を歌ってくるバンドという印象に至った。

このモニュメント、このフェスの為に用意されたのかと思ったら、これも年末に開催されたCDJの流用だったのね。
噂だとそのイベントでは、撮影したい人が1時間とか行列をなしていたらしい。自分の前は1グループしか撮ってなかった。
立ちどころ悪かったかしらと思ったけど、よくよく考えたら自分の名前がKなので完璧じゃんと思った。
St. Vincent

一体私は何を見せられているのか。
何かに憑依されたみたいに、狂ったように踊り、激しくギターを掻き鳴らす彼女を見て、ただ一言、ああ、ロックスターってこういうことか、と思った。痺れた。
感想が下手くそにもほどがあるけど、自分の持つ語彙、すなわち言語化できる表現をはるかに凌駕したものを全身に浴びた時、それを人生で一番最高の体験と呼ぶのだと私は思う。このむず痒いもどかしさすら愛おしい。
フェスの後は、良かったアーティスト順にランク付けしている方を多く見かける。
私はそんな大層なことを出来るほど耳が肥えていないけれど、一つ答えるならば彼女がぶっちぎりのベストアクトだった。
日常で音源を聴いている時に、ライブの時のアレンジが、あの生の音がフラッシュバックされてくるアーティストって、勝ちだよね。
至極単純な脳みそをしているので、コナー・メイソンの影響でピンクに染めた髪を、今度は彼女の影響で黒く戻す誘惑に駆られている。
PULP

(動画しか撮ってなかったから画質がひどくて申し訳ない)
恐れ多くも読み方すら知らなかったので、OasisやBlurと並ぶバンドだと聞いて縮み上がった。無知ですみません。
もはや感想を述べる資格すらない。
そういえばこのフェスは、年齢層が高そうと言われていた割には私と同年代くらいの人も多かったし、中には親子で参加している人達もいていいなあと思った。そんな世界線があったのかあ。羨ましいなあ。
親の影響でビートルズやOasisを聴いて育って~みたいな人を見ると、一生気後れせずにいられない。
私が洋楽を好んで聴き始めた理由の一つは、家の人の誰にも揶揄されない音楽だと思ったからだった。(なんて歌っているか分からないから)
悲しい。
本当は土曜日だけ参加する予定だったけれど、大阪から来ているフォロワさんが早めに引き上げるということで、代わりにWeezerを見させていただいた。
Weezer

地球に辿り着いて、月面着陸よろしく旗を立てるというコメディー仕立て(?)が面白かった。
リバースはTwitterに日本語のアカウントを持っていて、昔は面白い呟きをしていた記憶が強く残っていたけど、いざ生で目の前にすると、そこにはやはり貫禄のあるロックスターがいた。
とはいえ、可愛い日本語はちょこちょこ飛び出していたけれど。
よくできました~

使い込まれたギターが素敵。
Weezerの音楽って、白いご飯みたいだなとよく思う。決して自分の一番にはならないけれど、いつでもそこにあって、安定して心地よくのれる音楽。
昨年は1stのブルーアルバムが30周年だったのね。
これを書くと自分の年齢がアーーー!な感じになるので小声で書くけれど(?)、昨年2024年にはOasisのDefinitely MaybeやGreen DayのDookieも30周年を祝っていて、自分の生まれた年には偉大な作品が沢山生まれていたんだなあと感慨深かった。
Nirvanaのカートが亡くなった年でもある。それは何のめでたくもないのだけど。
ロック界の激震の年だったに違いない。
LUVCATとスナッツ以外のアーティストは遠目で見ていたからいい加減な発言だけど、今回のフェスはオーディエンスだけでなくアーティスト側も楽しんでくれていた気がする。
まるで記者会見の如くスマホのカメラが待ち構えていたこともなく。
常時演奏してるステージが一つしかないから、人も奥まで集まっていたし。
そう、どのアーティストも被らずに見れるタイムテーブルが良かった。結果的に沢山のアーティストを見れたので。
とはいえ、それはよく知っているアーティストが少なくて、緩く見れればと思いながら、後ろを行ったり来たりしていたからこそなんだろうけど。
もしも彼ら(うるさすぎるので最近はもうただの彼らで通している)が出演するとなれば話は違うし…
それでも他ジャンルの存在による、開場からずっと地蔵しているような、明らかに演奏中のアーティストに関心の無さそうな集団や、背後から押し寄せてくる自分と無関係の圧が無いという安心感があった。
昨年のサマソニで嫌というほど経験しましたからね。
やっぱりギターロックって最高だな~としみじみ思い、もっと色々なアーティストを聴かなければと痛感し、相も変わらず彼らの音楽を聴きながら帰路についた。
年末年始は何かと鬱々と過ごしがちなので、楽しみが確約されているイベントがあるというのは嬉しい。来年もぜひ開催してもらいたい。
というわけで、半ば強引に最高な2025年のスタートを切った。
今年も生き延びれると良いね。