この曲の歌詞で明白なように、Nothing But Thievesのメンバーは無神論者だ。
2ndアルバムBroken Machineでは、I Was Just a Kidで「神様を信じてたのに救ってくれなかったじゃないか、僕は何を信じればいいんだ、何か信じられるものをくれよ」と歌い、I'm Not Made by Designでは「僕は目的があって(神に)作られたんじゃない、どうやったら満足できるのさ」と歌っていた。
そんな彼等がリリースを告知したEPに記されていたこのタイトルGods、「神達」。もうタイトルからして嫌な予感でゾクゾクしていた。遂に神自体をテーマにした曲で、彼等が何をぶちまけるのか。楽しみだった。
Gods
Gods
Are raining down
They flood the town
With their holy water
Gods
Are everywhere
Pollute the air
With their everafter
神
それは雨みたいに降ってくる
街を氾濫させるんだ
聖なる水で
神
そいつはどこにでもいる
空気を汚染させるんだ
いつまでも永遠に でもって
Gods
They're all around
They're in the cloud
They're on my television
Gods
You can't escape
Don’t you know fame
Oh it’s the next religion
神
そいつはどこにでもいる
雲の中にも
テレビにも映ってる
神
逃げられやしない
名声ってのは
次の宗教のことさ
And I don't understand why they want me
And I don't understand why they need me
Why I feel like a flaw in the system
Why I don't get a chance to resist them
And I don't understand how they got me
And I don't understand why they hold me
'Cause I got nothing more I can give them
And I don't get a chance to resist them
なんであいつらは僕を求めてるんだ
なんで僕が必要なんだ
なんで僕はシステムの欠陥みたいな気分なんだ
なんであいつらを拒否できないんだ
どうやって僕を捕らえたんだ
なんで僕なんかを手に入れたんだ
だって差し出せる物なんか何もないから
僕はあいつらを拒否できない
Gods
They'll come for you
They're on the news
Front, back and center pages
Gods
I will pray
They're on the chase
They put our kids in cages
神
そいつは君を捕まえにくる
ニュースに載ってるんだ
表や裏、真ん中のページにもさ
神
僕は祈るよ
そいつはやって来る
僕達の子供を檻に入れるんだ
And I don't understand why they want me
And I don't understand why they need me
Why I feel like a flaw in the system
Why I don't get a chance to resist them
And I don't understand how they got me
And I don't understand why they hold me
'Cause I got nothing more I can give them
And I don't get a chance to resist them
なんであいつらは僕を求めてるんだ
なんで僕が必要なんだ
なんで僕はシステムの欠陥みたいな気分なんだ
なんであいつらを拒否できないんだ
どうやって僕を捕らえたんだ
なんで僕なんかを手に入れたんだ
だって差し出せる物なんか何もないから
僕はあいつらを拒否できない
And I don't understand why they want me
And I don't understand why they need me
Why I feel like a flaw in the system
Why I don't get a chance to resist them
And I don't understand how they got me
And I don't understand why they hold me
'Cause I got nothing more I can give them
And I don't get a chance to resist them
なんであいつらは僕を求めてるんだ
なんで僕が必要なんだ
なんで僕はシステムの欠陥みたいな気分なんだ
なんであいつらを拒否できないんだ
どうやって僕を捕らえたんだ
なんで僕なんかを手に入れたんだ
だって差し出せる物なんか何もないから
僕はあいつらを拒否できない
この歌詞。最高で最低。とにかく不穏な始まり方と叩きつけるようなサビのConorの歌い方は本当に私を虜にして離さない…
"Heaven is just a mindstate”
(天国なんてただの心理状態)
彼等にとって宗教の存在がどの程度のものなのか、この曲がどれほどの威力を持つのか、日本で生まれ育った私には想像できないのが残念。だいたいの日本人がそうであるように、私はあまり神の存在について考えたことがないし、せいぜい毎年初詣をするくらい。
3年前にアメリカに留学した時は、何回かホストファミリーに日曜の教会に連れて行かれたり、食事の時はお祈りするんだよと教えて貰った。まあしょっちゅうそのお祈りを忘れたりしてたし(笑)、そこまで信心深い人達ではなかったけど、それでも日本人の私よりはまだ神の存在が彼らの日常にあるのを感じた。同性婚の合法化の遅れにだって宗教は関わっていたし。
キリスト教社会に生きる彼等がこんな曲を作ってしまって大丈夫なんだろうか、なんてハラハラしてしまうのは私だけだろうか。
この曲の入ったEP、What Did You Think When You Made Me This WayはCDを買おうとしたのにLPしか出てないみたいだった。国内盤も出ていないようなので、せっかくなので訳してみた次第。