虚無や悲しみを飛ばすように「楽しいこと」にしがみつこうとしている曲。
SIAは自身の音楽活動の過程や恋人の死によって、鬱やアルコール中毒になり、自殺を考えたこともあったという。ツアー活動に限界を感じた彼女は、何年も表に出ず、他のアーティストに楽曲を提供するソングライターとして活動していた。
けれどもこの曲を書いた時、これは自分で歌わなければと思い、復活を決めたのだそう。
Chandelier
Party girls don't get hurt
Can't feel anything, when will I learn?
I push it down, push it down
I'm the one "for a good time call"
Phone's blowin' up, ringin' my doorbell
I feel the love, feel the love
パーティーガールは傷つかない
何も感じない いつになれば分かるの
感情を押し込めて 押し込めて
私はそう "都合のいい女"
電話がきて ドアが鳴る
愛を感じる 愛を感じる
1 2 3, 1 2 3, drink
1 2 3, 1 2 3, drink
1 2 3, 1 2 3, drink
Throw 'em back till I lose count
1 2 3、1 2 3で飲んで
1 2 3、1 2 3で飲んで
1 2 3、1 2 3で飲んで
数えられなくなるまで飲み干すの
I'm gonna swing from the chandelier
From the chandelier
I'm gonna live like tomorrow doesn't exist
Like it doesn't exist
I'm gonna fly like a bird through the night
Feel my tears as they dry
I'm gonna swing from the chandelier
From the chandelier
シャンデリアからぶら下がる
シャンデリアから
明日なんて無いみたいに生きていく
明日なんて無いみたいに
鳥のように夜空を飛んで
涙が乾いていくのを感じる
シャンデリアからぶら下がる
シャンデリアから
But I'm holding on for dear life
Won't look down, won't open my eyes
Keep my glass full until morning light
'Cause I'm just holding on for tonight
Help me, I'm holding on for dear life
Won't look down, won't open my eyes
Keep my glass full until morning light
'Cause I'm just holding on for tonight
On for tonight
でも私は必死にしがみついている
下を見ないように 目を開けないようにして
朝が来るまでグラスを満たす
だって 私は今夜だけ持ちこたえてるから
助けて 必死にしがみついている
下を見ないように 目を開けないようにして
朝が来るまでグラスを満たす
だって 私は今夜だけ持ちこたえてるから
今夜だけ
Sun is up, I'm a mess
Gotta get out now, gotta run from this
Here comes the shame, here comes the shame
太陽が昇って 私はめちゃくちゃ
立ち去らなきゃ 逃げなくちゃ
ああ情けない 情けない
1 2 3, 1 2 3, drink
1 2 3, 1 2 3, drink
1 2 3, 1 2 3, drink
Throw 'em back till I lose count
1 2 3、1 2 3で飲んで
1 2 3、1 2 3で飲んで
1 2 3、1 2 3で飲んで
数えられなくなるまで飲み干すの
I'm gonna swing from the chandelier
From the chandelier
I'm gonna live like tomorrow doesn't exist
Like it doesn't exist
I'm gonna fly like a bird through the night
Feel my tears as they dry
I'm gonna swing from the chandelier
From the chandelier
シャンデリアからぶら下がる
シャンデリアから
明日なんて無いみたいに生きていく
明日なんて無いみたいに
鳥のように夜空を飛んで
涙が乾いていくのを感じる
シャンデリアからぶら下がる
シャンデリアから
But I'm holding on for dear life
Won't look down, won't open my eyes
Keep my glass full until morning light
'Cause I'm just holding on for tonight
Help me, I'm holding on for dear life
Won't look down, won't open my eyes
Keep my glass full until morning light
'Cause I'm just holding on for tonight
On for tonight
でも私は必死にしがみついている
下を見ないように 目を開けないようにして
朝が来るまでグラスを満たす
だって 私は今夜だけ持ちこたえてるから
助けて 必死にしがみついている
下を見ないように 目を開けないようにして
朝が来るまでグラスを満たす
だって 私は今夜だけ持ちこたえてるから
今夜だけ
On for tonight
'Cause I'm just holding on for tonight
Oh, I'm just holding on for tonight
On for tonight, on for tonight
'Cause I'm just holding on for tonight
'Cause I'm just holding on for tonight
Oh, I'm just holding on for tonight
On for tonight, on for tonight
今夜だけ
今夜だけ持ちこたえてるから
今夜だけ 今夜だけ
きっとこの曲で彼女を知った人が多いんじゃないだろうか。ご多分にもれず、私もその内の一人。MVを初めて見た時、ダンサーのMaddie Zieglerの踊りに鳥肌が立った。
MaddieはSIAのことを「もう一人のお母さんのような存在」と話しているけれど、同時に「時々同い年くらいの女の子と話しているような気分になる」とも語っている。彼女はSIA自身のインナーチャイルド的な象徴として、登場しているのかもしれない。
歌詞からは激しく上下する精神状態の波を感じる。
パーティーのことを歌ってるけど、今この瞬間を楽しもうとか、そんなポジティプな曲じゃない。背景にあるのは憂鬱と希死念慮。
感情を消すために酒を飲む。自傷的なことに走る。現実から目を背ける為に、一時的な快楽に必死にしがみつく。
でも朝日と共に全ては醒め、今度は情けないという気持ちがせり上がってくる。恥ずかしい。消えたい。悲しい。
"Here comes the shame, here comes the shame"
この「情けなさ」は生易しいものじゃないと思う。自暴自棄になった後からぶわっと襲ってくる羞恥と後悔だ。血が逆流するくらいの恥ずかしさだ。
"I'm gonna swing from the chandelier"
シャンデリアからぶら下がるというのは一般的に「ハメを外して楽しむ」ことの意味らしい。でもその一方で「首を吊る」意味を持つのではという推測もとても多い。
だから二重の意味をとって、私も直接的にしか訳さなかった。
念願叶ってフジロックで彼女のライブを観た。
彼女は顔を出さないしツアーも全然組まないから、私が死ぬまでに見たいアーティストのヘッドライナー的存在で、いつか海外にでも見に行こうと思っていた。正直こんなに早く日本で見れると思わなかった。約20年のキャリアを経て、初来日。
正直「生きててくれてありがとう」レベルのアーティストなので(誰にでもそう思うべきだが)、彼女が生歌を披露してくれた、"I love you"と言ってくれた、最後にはレインボーカラーのドレスに身を包んで登場してくれた… 全てに感無量だった。
全セットに渡って、Maddieを始めとするコンテンポラリーダンサー達が踊りを魅せてくれたのも最高に贅沢だった。
奇跡のライブレポ