I'm just holding on for tonight.

どこにも行けない呟き

【ライブレポ】Melanie Martinez

もう8年くらい前に、1stアルバムCry Babyを聴いてたな。

こんなにキャリアが長くなってからでも初来日は存在するんだと驚いた。希望になった。

もちろん嬉しかったけど、チケットを購入してから、なにやら新譜からしか演奏しないらしいと聞いて狼狽した。どうしよう。

 

とりあえずライブまでの期間、作業BGMがてらアルバムを流しで聴いていた。

素敵な曲は沢山あったけど、これクライマックスどこなんだ??

起承転結がよく分からなくて困惑したまま当日。

 

とにかくコンセプトアルバムを全披露するショーらしいし、彼女の最近の衣装?容貌はぶっ飛んでいたので、ライブを楽しむというよりは前衛芸術を鑑賞するような姿勢で向かった。

 

これも新しい学校のリーダーズと同じく初心者丸出しの感想。

 

豊洲ピットは3回目。

AURORAもYUNGBLUDも最前列で見たから、他の人が挙げていた動画を見て、そうか、殆どの人は足元は見れないんだ… なんて大層贅沢な感想を抱いていたけれど、今回はそっち側に回った。

社会人になったら開場前には来れないのが辛いところ。

 

会場には前作までの彼女をイメージしたような、ロリータ風の可愛いファッションに身を包んだり、今作の彼女の被り物を模したニット帽を被っているファンの子が沢山いた。

みんなこの日を待ち望んでいたんだなあ。そういう人達を見るだけで、すでに感極まってしまう。

 

それからなんだか国際色豊かなオーディエンスだった。

10人に1人は外国籍なんじゃないかと思った。

少なくとも近くで4言語は耳にした。

わざわざ外国からこの為に渡航してきた人もいたんじゃないかなあ。そう思うと日本は本当に恵まれていると感じる。

まあ最推しが一向に来てくれてないんですけど。

 

右隣のグループが曲間に、時には演奏中にも喋っていて、あー海外の風物詩だ、と思った。

まあ、曲間で一気に沈黙する日本の方が変なんだろうけど。でも皆ステージから向かってくる音を全部耳に入れたくて来てるんだし。

一体全体何をそんなに喋る事があるんだろうと常々思っていたけど、彼らの言語は英語じゃなかったから分からなかった。残念。

 

アルバムツアーと言えど、アジアではいつも世界的に見たら小さな箱でやるし、本国で使用する舞台セットを持ってこないアーティストはとても多い。

だからステージにかかっていた地味な幕には特に驚きもしなかったけど、それが上がると、蛾を模した彼女独自の大胆な装飾が顔を出して、それこそびっくりした。


そしてユニークな装飾をあしらった衣装を身に着けたダンサー達と、ピンク色の生物と化したMelanieが登場した。

 

Melanie Martinez

アルバムに沿って披露するので、勿論1曲目のDEATHから始まった。

どうやらCry Babyは死んでしまったらしい。

 

全曲に渡って、スクリーンがファンタジーちっくな映像を映し出していて、とても贅沢だった。

一曲一曲全てに新しい世界観が詰まっていた。

 

私はコンテンポラリーダンスが大好きだから、Melanieが従えた4人のダンサー達の踊りは、音楽に息を吹き込んだようで、凄く楽しかった。

 

顔の表情まで大胆に動かしていて最高だったな。

 

 

天井から何かが降りてきたかと思いきや、そこに紐状のものを引っ掛けて、ぱっと蜘蛛の巣が広がった。

 

SPIDER WEB 

 

日本のライブハウスでもこんな演出ができるんだ…

 

ヒットした前作を脱ぎ捨ててしまうくらいの覚悟だし、とにかく演出に彼女のこだわりを感じた。

 

所謂プロ仕様のカメラが禁止されているので、コンテジならOKじゃね?と思って持ってくることにしはじめたカメラ。

YUNGBLUDの時はロッカーに置き去りにしたアホだったし(まあ最前列にいたのでよしとして)、NBTはライブと一体化したくて殆ど触らなかったので、ここぞとばかりに遂に活用した。

 

やっぱりクオリティが桁違いだなあ。

(ブログは軽くする為に全て画質落としてるから本当はもっといい)

 

最近のスマホのカメラも凄いけれど、何でも失くしまくる私には、10数万するものを日常的に持ち歩く勇気はないので、これからもこのスタンスで行こうと思う。

 

MOON CYCLEは、月が天から転げ落ちて地を飛び跳ね、どんどん転がり川を流れていくとりわけユニークな発想が好きで記憶に残ってる。

印象に残ったシーンほどカメラに収まっていないのはいい事なんだと思おう…

 

最後の方に出てきたドラゴンのような生き物は彼女の成体なのかな?

 

アルバムを演奏し終えたらそのまま去ってしまうのかと思いきや、アンコールの声に応えて再度ステージに登場した彼女は、なんと前の作品から3曲を披露してくれた。

懐かしい曲達にやっぱり嬉しくなってしまう。

 

オーディエンスも大歓喜で、最後はMad Hatterを皆で熱唱して終わった。

 

 

こんなにも素敵な世界観に没入できるとは思っていなかったから、とても幸せな時間だった。

月並みな感想だけど、最初は不安だったものの、彼女のライブを見に来て本当に良かった。

 

なんか見たライブ全部まとめるには長いけど、1つ1つ書き出すほどの内容でもないな。

ただの覚書き。Twitterに感想書くと流れて消えて行ってしまう感じがするので苦手で。

 

新年早々、2つのコンテンポラリーダンスのショーを楽しめて、最高のスタートだ。

 

ただアルバムの全編に渡る物語の解釈が不十分だったのが申し訳なかった。

再度聴きながら辿っていこうと思う。