呪い
朝が一番つらい。
悩み事が眠いとかだけならどれほどいいか。
身体が空っぽなのに鉛の様に重いのはどうしてなのか。
彼らのライブレポに、セトリにサインを貰うまで生きなければならない的なことを書いたけれど、あれは別に大袈裟に書いた文じゃない。
幸せだし、今消えてしまえたらいいのにと、虚無感でいっぱいの毎朝思うけれど、私が死んだらこのセットリストはどうなってしまうんだろうと考えるし、きっとまた彼らに会えた時にこれを見せたら、絶対に彼はこの時のことを思い出して、笑ってサインを書いてくれるだろうから、それまで死ねないと思う。
何年だって待つよ。
自意識過剰だと思われても別にいい。
これが私の救いだから。
いや、呪いでもあるな。
自分が手渡した紙一枚がこんなものと化しているなんて彼は知りもしないだろうな。