ライブに行ったらいつもレポートを書いていたけれど、昨年行ったライブのレポを1件書いてなかった。
それはアイドルのライブで、一応書こうとしたけれど、なんか頓挫してしまった。今まで洋楽のライブのレポしか書いてこなかったから、アイドル達を何て呼べばいいのか、呼び捨てでいいのか、さん付けするべきか、ちゃん、くんにするべきか、分からなかったから。本当にそんなしょーもない理由。
何故今更書こうと思ったのかというと、その時見たアイドルが2グループとも活動停止になったから。やっぱり記録に残しておこうと思って。
そもそもこのライブに行ったきっかけは、1人のアイドルとの出会いだった。
彼女を知ったのは、バズっててTLに現れたこの呟きだった。
中学受験も大学受験も失敗したので、就活は絶対に成功させる、絶対に一流企業に就職するぞ!と学部内トップで厳しいゼミに入りゼミ長として3年間励み無事に内定を貰い新卒で就職した結果、鬱病になり退職し地下アイドルになっているので人生何があるか分かりませんよ、みなさん
— chun (@_chunpi) September 22, 2017
なんか、まるで私のようだったから。
俄かに彼女への興味が湧いた。
もっとも私は就活を成功させる事もできなかった。面接ですぐに泣いていたから。自分の良いところを一つも言えなかったから。
ちゃんとした大学に行けたことだけを自己肯定感にしていた私はそこで、結局自分の中身は空っぽなんだと悟った。
彼女は推定で私と同い年だと思う。
そのツイートを見た当時はアイドルには全く興味がなかったけど、それがきっかけで彼女をフォローした。ブログも読んだ。
自分の名前も適当で、メンバーカラーも残りの色を貰っただけと、平然とそう話す彼女は、とにかくぶっ飛んでいて、私の中のアイドルの固定観念をぶっ壊した。
寝て起きたら全てがハッピーな感じになっているか、もしくはじぶんの存在が綺麗さっぱり消えていますように
— chun (@_chunpi) December 2, 2019
私の中のアイドル観といえば、可愛くて、それから自分が可愛いことを熟知していて、ひたすらポジティブで自己アピールの上手な子というようなイメージがあった。自分とは対極の人生を送っているという思い込みがあった。
こんなに共感できる、近くに感じられるアイドルに出会えると思わなかった。
親孝行のためだけに雑誌の表紙になりたかったと言っていた。
TOKYO IDOL QUEENになった話https://t.co/wQjhMUAuTr pic.twitter.com/CknnB1lJJs
— chun (@_chunpi) April 11, 2018
その気持ちが嫌という程分かって思わず泣いてしまった。
私も昔から両親にとって「いい子」でいることを自分の存在意義にしていた。いい子でいる為にいい高校へ行って、いい大学に入った。
いい大学に入ること自体が目的じゃないんだよね、その先にいつも親からの承認があって、それが絶対的だった。それがないと生きていてはいけない気がした。
働けなくなった時、自然と、何の疑いもなく、「自分が死ぬことが1番の親孝行だ」と思えて、初めて自殺未遂をした。
彼女のツイキャスも聴くようになった。
彼女が泣きながら話しているキャスもあった。
フォロワーが増えたからネガティヴなこと呟くのを辞めようとしたら、何も呟くことがなくなってしまった。でもファンは自分の幸せを願ってくれてるのに死にたいなんて言えない。でも本当は今でも死にたいと思ってるのにここでしか言えない。ボロボロ泣きながらそう言ってた。
私もTwitterで死にたいと呟いてリア友にブロックされてから、もう怖くて呟かなくなった。
色々わかりすぎて画面を乗り越えてハグしたかった。
実は私がこのブログで自分の感情を吐露するようになったのは、まさに彼女のブログがきっかけだった。
3〜4年前から随分と死にたがっているのに、ゲーム実況の更新通知で生かされたり、油そばが美味しくて生かされたり、野良猫がかわいくて生かされたりしている そんなもんです 白黒はっきりつけたいのですけれど きっと永遠に灰色のままで みっともない
— chun (@_chunpi) September 10, 2019
コロナで海外アーティストが全然来日しなくなって、国内のアーティストにも目が行くようになったのとか、色々ときっかけが重なって、遂に彼女のグループのライブに足を運んでみたくなった。
普段沢山のアイドルが出演するフェスとかの情報を見ても、敷居が高そうで行きたいと思えなかったけど、彼女の在籍するグループじゅじゅと、ちょうどその時気になっていたグループONE BY ONEの初の対バンがあると知って、これは行かなくてはと思った。
行ったのは9月15日。
転職活動の最中で、その日も面接があったから、ワンピースを一枚鞄にねじ込んで行って、終わってから駅のトイレで速攻で着替えた。
ライブハウスの入り口でワンバイのメンバーに偶然会って、びっくりして思わず歓声をあげてしまった。どう反応するのが普通なのか分からなくてオーバーにファンガールしてしまった。普段、洋楽アーティストの追っかけしかした事がなかったから。
いつも彼らとは一緒に写真を撮ってもらっていたけど、彼女たちはチェキで収益を得ているから、まあそういうことだろうなと思って何も言わなかった。
ライブハウスには可愛い女の子がいっぱいいて、ダッサい鞄とパンプスとメイクの私はめちゃくちゃ場違いな気がした。
もらったサイリウムの付け方がわからなくて、隣の人につけてもらった。
じゅじゅのライブは、ただのメタルバンドのライブだった。いい意味で。それくらい楽曲のクオリティが高かった。
ヘヴィーでダークでとてもかっこよかった。
なんだか勿体ないなーと思った。彼女達と、あの世界中で人気になっているBaby Metalとの違いが、私には全然わからなかったから。Baby Metalは歌詞が稚拙であまり好きになれなかったから、じゅじゅの方がよっぽどいいと思った。
それからあんなにフォロワーが沢山いる彼女をこんなに近くで見れてしまって良いのだろうかと狼狽した。それくらい、このグループはもっと知名度があってもいいはずなのにと思った。
ちゅんさんはとても歌がうまかった。
こんなに重い(と思う)衣装を纏って踊りながら歌うのは大変だろうなあと思った。
せっかくだから特典会も参加した。券の買い方がわからなくて色んな人に聞いた。じゅじゅヲタたちはみんな優しかった。
チェキは私の顔が写っても別に嬉しくないから彼女だけで撮ってもらった。
初めて手に入れたアイドルのチェキ。
かわいい。
いつもツイキャス見てます!と言ったら、なんと「じゃあ明日キャスやるね!」と言われてしまった。
そう、その翌日の彼女のキャスは私の為に開催されたキャスだったのだ。そういうことにしとこう。特別な思い出になったから。自慢させてください。
ONE BY ONEも最高にかっこよかった。
ダンスがキレッキレのころねちゃん、歌が激うまのまこちゃんと樹莉ちゃん、一番キラキラでアイドルしてた紗希ちゃん。
久保ちゃんのソロもすごく良かった。
本日はN production presents
— ONE BY ONE (@ONEBYONE_Npro) September 15, 2021
「さや久保生誕祭」にお越し頂き、そしてお祝い頂きありがとうございました!#ワンバイ #じゅじゅ pic.twitter.com/wgIKLDFclw
一応私も写ってる。
私の運が悪いのか、はたまたアイドルとはそういうものなのか、見たアイドル両者とも活動停止になってしまった。目下、活動停止前にもう一度じゅじゅを見に行こうか考え中ではある。
今のところまた新しくハマれそうなアイドルはいない。いや、もう今後もないのかもしれない。
ちゅんさんももうアイドルはやらないと宣言している。
それでもいい。これからも自分の輝ける場所を見つけて輝いていてほしい。
数年間密かに見ていて(ファンを自称するのは憚れる)、この人は多分存在してるだけで誰かを沢山救ってるんだろうなあと思ったし、私もこれからも彼女の後をついていくと思う。