I'm just holding on for tonight.

どこにも行けない呟き

overdose

先日今までで一番大きなODをした。

 

別に自殺したかったわけじゃない。

そこまで壮大な量は飲めない。

 

眠剤には、脳の機能を低下させたり、身体の力を抜いたりする作用があって、

私は眠れない時もそうだけど、頭の中のうるさい声にモヤをかけて、自意識をぶっ飛ばしたい時に使う。自分から解放されたい時にODする。

 

マーブルチョコをプチプチやるみたいに、適当に出して、7倍くらい飲んだ。抗鬱薬も沢山飲んだ。

 

ここで、眠剤にありがちな誤解として、沢山飲むとそれだけ長く眠り続けそうだけど、そうではないみたいだ。

翌朝は普通に目覚めた。自分のしていることがよく分からなくなりながら、朝から何故かポテチを開けてたらしい。(記憶にない)

昼ごろからふらふらしだして歩けなくなった。壁にぶつかりまくって、立てなくなって、挙句には這いつくばらないと動けなくなった。完全にぶっ壊れていた。夕飯は一口食べて吐いた。

7錠でここまでなるんだから、50とか飲んだらどうなるんだろ。

 

ICUに運び込まれた人が入院費で10万かかったと言っていた。

自殺未遂は高くつく。

辞めておけ。

 

自戒をこめて、先日見つけたツイートを貼り付ける。

自殺は難しそうだ。

私は眠剤植物状態になるのも自殺するのも希望してないけど。ただ現実から目を背けたいだけ。

でも死んでしまいたい気持ちも消えてない。

 

 

人生を楽しむのが下手くそ

10月25日

人生で初めてチョコエッグを購入した。

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すみっコぐらしは好きだったけど、こんなものわざわざ買おうだなんて思わなかった。

恋人が私がすみっコぐらしが好きなのを知って、買おうと言い出した。

私は2つだけ購入した。不思議な体験だった。あとは全部彼が買った。

何ともいえない気持ちでとりあえず並べて写真を撮った。これどうしよう。

 

恋人の部屋にはUFOキャッチャーで捕まえたぬいぐるみが山のように積んであって、チョコエッグのマリオも沢山並んでいた。

なんでそんな無駄なものをそんなに買おうと思えるのか、私には分からない。

でも人生楽しそうだなと思った。羨ましいなと思った。

私は未だにレコードプレーヤーを買えない。自分のものを増やすのが怖いから。消えてしまいたいという気持ちと反対にベクトルが向く行為だから。

 

友人が趣味で刺繍を始めた。

あんな初歩的な作品を楽しんで作っていることが不思議だった。

 

歳上の知り合いがピアノを始めた。

なんでその歳で始められるんだろうと思った。

プロになれるなんてことないし、弾ける曲も限られてるのに。

凄い簡単な曲を、楽しそうに披露していた。

 

私は今27歳で、もうこの歳で、何か新しい事に挑戦する意義も意欲も失ってしまった。

今持っているものも、そこから何か成果を出さなければ、何の意味もなさないのではないかと思う。焦る。

ただ作れたらいいものじゃない。ここまで続けたのだから、成果を出さなければ、売れなければ意味がない。自分の存在価値を生み出さなければいけない。

 

自分と同い年で、更には年上で、些細な事を楽しんだり、新しいことに挑戦したり、キラキラした夢を思い描ける人が羨ましい。

私は人生を楽しむ方法を忘れてしまった。

 

作品もスランプ続きでもう半年ほど作るのを辞めてしまっている。

技術が落ちていくことを思うと怖い。もう続ける価値のないものになっていくのではと思うと怖い。自分から何も無くなってしまうのが怖い。

 

先日、ずっと捨ててしまいたいと思いながら放置していた昔の作品を、やっとの思いで綺麗にしてオークションに出したら、1万円以上の値が付いた。

しっかりしろ。

何でもいいから何かやってくれ、自分。

 

 

眠剤とホラー映画の親和性

ここ最近の出来事の記録。

久々にNetflixの会員になった。

スパソニの時に、AURORAがヴァイオレット・エヴァーガーデンを見たと言ってたから、見たくなった。それが理由。

ちょうど英語の吹替版もあったからそちらで見た。彼女はどっちで見たんだろう。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは全作品見終えたので、残りの日数で何を見ようか考えて、最近メンタルがゴミだったので自傷行為の一つとして苦手だったホラー映画を見ていくことにした。

そもそも「自傷行為としてホラー映画を見る」という行為が存在しているのか分からんけど。

 

ホラー映画は苦手だった。否、今まで見たことがなかった。昔から悪夢を沢山見るから。

何で経験してもないものが夢に出てくるんだろうね。カーテンの隙間から腕が伸びてきて引っ張られたり、身内に殺されたり。ホラー要素もグロ要素も嫌というほど夢の中で味わっているから、自分から進んで見る必要性が分からなかった。

でもだからこそ逆に考えたのが、それなら意外と耐性あるのでは?

 

そんなわけで、最初に見たのはミッドサマーTwitterで話題になっていてずっと気になっていたから。

人生で初のホラー映画だったので、しっかりとネタバレブログを熟読してから挑んだ。

感想。明るかったし、グロ表現さえ直視しないようにすれば大丈夫だった。いやネタバレ読んだからだろ。

 

あとサスペリアもトムヨークが楽曲を手がけていたので気になってたけど、見たかったけど、Netflixには無かったので断念した。命拾いした。

 

あと眠剤を飲むと、健忘で飲んでから寝るまでの記憶が飛ぶので、トラウマ回避の為にそれを利用してエスターを見た。

もはやそこまでして何の為に見てんだ???自分が分からない。

おかげであんまり怖くはなかったけど、ストーリーが全然頭に入ってこなかったし、翌朝目覚めた時点でもう、朧げにしか覚えてない。

お前は一体何がしたいんだ???自分がしていることが全く理解できない。

とりあえず、「ホラー映画を見た」という名目は手に入れた。何の為の名目?

あとホラー映画って、ストーリーが理不尽の塊だから共感とかしないし、やっぱり意義が分からないな…

 

でも正直、他の映画を見ていても度々思った。

あれ、自分って映画好きだっけ?と。

色んなジャンルの映画を見ていっても、これもあんまり、これもそこまで…の繰り返し。

何の為に見てるのか分からなくなってきた。

 

自分の心に響く作品に出会えてないだけなのか、自分の精神がどの作品も楽しめない状態なのか。分からない。

前者と後者、どっちがマシなんだろう…

 

最後に直近で一番感動した映画の話も書いておく。

3年前に見た博士と彼女のセオリー

主演のエディさんの演技が凄かった。

もうストーリーは殆ど覚えてないけれど、ボロッボロに泣きまくったことだけはしっかりと覚えてる。

イギリス旅行の帰りの飛行機の中で見た。

 

ついでに覚えてることといえば、何故か全く分からないけど、CAさんが私と私の隣の白人の女の子とその隣の白人の父親を3人家族だと勝手に認識していて、何度も注文を一纏めに取ろうとしてきた。窓側の席の私の飲み物や食事を全部男性伝いで渡してきた。

私と男性が「え?あれ?」ってなったのが何度か重なって、ようやく相手も「あれ?違う?」ってなってた。

隣でただ馬鹿みたいに大泣きしてるアジア人女性と白人親子が何で一緒くたにされてたのか、未だに分からないけど、今思うとすごく可笑しい。

 

 

【ライブレポ】SUPER SONIC 2021

ライブレポ。

そう、ライブレポです。

再びライブレポが書ける幸せを噛み締めながら書いていこうと思う。

 

突然の感染症の出現により、あらゆるライブ、フェスがキャンセルになった2020年。一年中、葬式みたいな気分だった。

今年もそのままの状態が続くのかと陰鬱な気持ちでいたところに、昨年延期となっていたスパソニの再告知が来た。そしてそこには昨年の告知の時と同じ、AURORAの文字が。

嬉しいよりも、「やれんの???」という困惑が先だった。

本当にやんの?海外アーティスト日本に来るの?こんな状態の日本に?

その困惑は、残念ながらその先何か月も、そして開催数日前まで続くことになる。

オリンピックは非難轟々。夏にかけて感染者数は鰻登り。もう諦め半分だった。

 

その後、大阪のスパソニがキャンセル。

え、てか逆に東京はやるの?

大物アーティスト2組がキャンセル。

本当にやるの?

台風直撃のニュース。

やれんの!?!?!?

 

とうとう半信半疑のまま前日になってしまった。

どうやら本当にやるらしい。

そしてなんとAURORAのライブが、コロナが始まってから初めての海外アーティストによるライブになるらしい。

奇跡的な瞬間を目の当たりにできる事実に戦慄が走る。興奮が止まらない。

 

タイムテーブル

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折角ひっさびさの海外アーティストのライブだし、絶対に近くで見たい!

でも開場と同時に入ったとしても、トイレが近い私は初めから待ち続けるなんてとても出来ないと思う。

なので、ファン層が分かれそうなSKY‐HIの後に前方に攻めるという戦略をたてた。

 

なんか特別なことしたいけど、前回のAURORAのライブの時みたいにフェイスペイントは出来ないし(てか最近本人もしてない)、マスクにロゴを書いた。

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このタイプのマスク、不織布だし、呼吸しやすいし、平だから何か書けるし、もはやライブ専用マスクでは???

それから数日前に思い立ってレインボーフラッグを購入した。

 

当日朝

台風の影響で電車が遅延していた。

片道2時間、永遠にストレスでいっぱいだった。特に東京駅での乗り換え。京浜東北線から京葉線まで、1km以上あるんでは??動く歩道が何本も繋がっていて永遠に長かった。

もう辿り着く前からしんどい。帰りたい。

前回2017年にサマソニに行った時は、幕張の友達の家でお泊まりして、翌朝会場まで皆で自転車で行った。それを思い出してすごく切なくなった。

駅からは小雨の中、レインポンチョを着て長靴で走る。

あの豪雨の2019年のフジロックで、マーチンブーツの中を秒でプールにし、安物のレインコートをヘッドライナーの前にビリビリにした経験から、今回は重装備だった。

 

ようやく会場に到着

駅から遠い…

少し前にTwitterで、他の人が開場前のディスタンスのとれた整列の写真をあげていたのを見たけれど、もう既に全然人が並んでない。焦る。焦りすぎて何の写真も撮ってない

スタジアムまで走る。時間的にまだSKY‐HIのアクトの最中だと思う。間に合うか。

 

スタジアムに入ってみて。

あれ、スッカスカじゃない?

と思いきや、よく見ると人が一定間隔で立っている。

スッカスカに見えるのもそのはず。だって密にならないようにしてあるのだから。

 

いや、よく考えたなあと思ったよ。

ソーシャルディスタンスを保つ為に、前向きと後ろ向きの折りたたみ式の椅子が、交互に組まれて設置されていた。

後ろ向きの椅子には当然座れない。

そして近づいていくと、前向きの椅子にはもう、既にどの席にも人が前に立っていた。

ここも、そこも、どこもかしこも。

空席を探していたら、後方ブロックまで来てしまった。

 

うわーステージ遠っ。

なんとかSKY‐HIの演奏中に入れたので、あとは終了後にどれだけ人が捌けてくれるかにかかっていた。

ちなみにSKY‐HIの人、MCで「今日ここに来たことを後ろめたくなんて思わないで下さい。あなた達はエンターテインメントの未来を背負ってるんです」って言ってて、思わずじーんときた。

 

演奏終了後、そそくさと前方ブロックへ向かう。空いている席から席へと飛び移って、じわじわと前方へ。

我ながらめちゃくちゃシュールだと思った。

 

悟った。

スパソニとは。

スタジアムを舞台に繰り広げられる、見たいアーティストをかけた壮大な椅子取りゲームである。

 

一席ずつ前へ前へと進んでいく。

意外といける?まだ前いける?お、あそこも空いてる!

みたいな感じで、遂に前から4列目まで来れた。

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周囲の人たち、バリバリにEDM目当てですみたいなお洒落な格好してて、はい、ここでギブアップ。最前列の人はZEDDのTシャツを着ていた。今からずっと待ち続けるのか、凄。

ソーシャルディスタンスのおかげで、4列目でもステージから余裕で旗が見えそうなので、まあここでいいでしょう。

 

1人で来ることの利点。席が一席でも空いたらすぐに前へ詰められる。何人もの人と連れ立っていたら、空席が見つかっても人数分足りなかったら、どうしよう、となっているうちに埋まってしまう。

1人で来ることの欠点。誰も席を守ってくれない。立ち去ったらアウト。

一応荷物を置いての退席は禁止になっていたけど、色んな人がやってたよね。グループのうち1人だけが席を立って、連れの人がしれっと荷物置いてたり。結構見た。そこ荷物どかしてくださいなんて言えるわけないし。

でもアリーナは、後ろまで人が入ると入場規制がかかってた。席立った人、ちゃんと戻って来れたんだろうか。

 

次のアクトはどんぐりず

席も確保したところで、ようやく楽しむ余裕が出来てきた。途中からサァーッと雨が降ってきた。

100%そうだろうとは思ってたけど、どんぐりずを見て席を立った人は、1人もいなかった。

 

全アクト、演奏終了後は着席で待機の指示。

何をどうやっても密になれないようになっていた。

そんなわけで席に座り、雨に打たれながら静かにAURORAのサウンドチェックを聴く。

 

そして遂に、コロナ禍の日本のステージに、最初の海外アーティストが降り立った。

彼女の登場は雨上がりと共に。

彼女自身も小さなレインボーフラッグを手に持って現れた。

 

AURORA

"Hello Hello"

今回の彼女のライブはA Different Kind Of Humanから始まった。

(動画が消えてしまいました…)

ライブの1曲目にぴったりな曲じゃん。そう思った。

AURORAが、彼女の世界に導いてくれる曲。

 

"Are you awake or are you sleeping?
Are you afraid?
We've been waiting for this meeting"

「こんにちは。私達はこの出会いをずっと待っていたよ」

私も待っていたよ!!!

 

「船があなたを連れていくよ。おいで、我が家へ連れて行ってあげる」

さあ、彼女の世界の中でライブが始まる。

なんだか前回よりも少し大人びて見えた。優美な感じの衣装のせいかな?Florence Welch的な気高さを段々と身に着けてきているように感じた。

 

The River

彼女の歌声が水分を含んだ空気の隅々にまで染み渡って、まるで川の中にいるような不思議な感覚だった。

 

2年前にライブを見た時に、今度はフェスで、遠くから見たいと思った。

海外のフェスの動画で見た時のようにダンサーは連れてきてなかったのが残念だけど、大きな舞台の上で伸び伸びと、彼女が全身で彼女の曲の歌詞を表現しているのを観ることが出来て、とても嬉しかった。

 

新曲のCure For Me

3回目の演奏だと言っていた。という事は、このライブがコロナ後3回目のライブってこと…?

演奏前に力強いメッセージをくれた。

「私達が私達でいられることは、とても大切なことだと思う」

「この世界で生きていると、自分には欠点があるとか、変だとか、他の人と違うということばかり気にしてしまいがちで、居場所や希望を見つけるのはすごく難しい。そんな風に思うあなた達のための曲」

「私はどんなあなたでも愛しているし、あなたはただ、あなた自身でいることを許されるべき」

 

"I don’t need a cure for me"

「私に治療なんか必要ない」

こうやって社会への痛切なメッセージを込めた曲を作ってくれるアーティストが大好きだ。

 

Apple Tree

私の周りにAURORAのファンはあまりいなくて、皆棒立ちだった。

あれ?踊るのって許されてるよね?腕あげたりするのはOK?大丈夫だよね?最初すっごい恐る恐る踊ってた。

 

気が付いたらAURORAは靴を脱いでいた。そして靴下も脱いで素足になった。

MCになると、周囲からかわいい…かわいい…とさざ波のような呟き声が聞こえた。

ホテルでアニメを見ていたらしい。だって引きこもって一人でいるの好きだからウフフって言ってたのが、いかにもintrovartなAURORAらしかった。

ヴァイオレットエヴァーガーデンを見てたと言っていた。後で見よ。微かに知ってたけど、主人公なんかAURORAみたいじゃなかったっけ?

 

Exist For Love

そういえば、この曲も初めて聴くな。というか、もはやこの曲のリリースが遠い昔のように思える…。

最後の"I love you"の繰り返しは、オーディエンスに向けて囁いているように聞こえた。

 

Exist For LoveMurder SongRunawayとメロウな曲が続く。彼女が作り出した、3曲とも全てバラバラの世界観に、次々と惹き込まれる。

オーディエンスが声を出さないこともあってか、今回は全体的に魅せるライブだったように思う。私も観るに徹していて。

 

この曲は母なる大地へ捧げると、The Seed。歌詞のないメロディーで、彼女の歌声が無限に響き渡って、酔いしれた。うまく説明できないけれど、カタカナで書くと絶対に良さが伝わらないから書かない。

 

Queendomの前には絶対にMCがあると思っていた。

"It's okay to be gay!"

と彼女が始める。

この曲を待ってたんだよ!

ここぞとばかりにレインボーフラッグを高く掲げると、AURORAは私を指さして、"I love that you have the flag. It's amazing!"と言ってくれた。

 

"The sea waves are my evening gown
And the sun on my head is my crown
I made this queendom on my own
And all the mountains are my throne"

「波打つ海は 私の衣に
頭上の太陽は 私の冠に
私がこの女王国を築き上げた
そして全ての山々が 私の玉座

ここの歌詞が大好きで。

そりゃそうだ、ドール作ったくらいだもの。

AURORAは"The sea waves are my evening gown"で、海の波みたいなドレープがたっぷりのドレスの裾をつまんで、"And the sun on my head is my crown"では、片手で冠を被る仕草をした。めちゃくちゃ好きだー!


Running With The Wolvesでは、彼女はオオカミだった。雄叫びをあげて、スタジアムに木霊する自身の声を凄く面白がっていた。


そして前回の来日と同様に、Daydreamerで終了。

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ここで見た夢は本物だった。いつまでも脳裏から消えないでくれと思った。

 

《セットリスト》

A Different Kind Of Human
The River
Cure For Me
Apple Tree
Exist For Love
Murder Song
Runaway
The Seed
Queendom
Running With The Wolves
Daydreamer

 

正直こんなに演奏してくれると思わなかった。昼間の時間だし、10曲もやらないと思ってた。圧倒された。

 

レインボーフラッグに気づいてくれて嬉しかった。

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この旗を持ってるってことは、あなたもそういう属性なの?と人に聞かれた。

私は自分のセクシュアリティを公表してないけれど、この旗を振るのには、自分のセクシュアリティは関係がないと思ってる。

この旗は「人が人を愛することの自由」を謳歌する旗だと思ってるから。

それに何年か前、ニューヨークで行われたウィメンズマーチに好きなバンドのメンバーが彼氏と参加していて、驚いたのを思い出す。そうか、女性の権利を訴えるのは、何も女性だけじゃなくていいんだ、と。

何かの権利を主張するのに、その当事者である必要はない

この旗を振る資格は、その旗に込められた思想を共有する全ての人にあると私は思う。

 

Clean Bandit

私、Clean Banditも大好きなので。見れてすごく嬉しかった。

DJセットって、無知な私はどんなライブになるのか予想ができてなかったけど、来日してたのはメンバー1人だけだったので、ああそういうことかと。

DJだと人数少なくて済むし、感染のリスクも少ないわけだし、コロナ禍のライブはDJの方がセッティングしやすそうだな… 

でもゲストボーカルを1人連れていて、歌も盛り上げ方もめちゃくちゃ上手い人だった。ファンは誰だか分かってたんだろうか。

個人的にRather Beの"N-n-no, no, no, no place I'd rather be"でMVの踊りが出来たので自己満足した。

 

ああ、もう魂が抜けた。

Clean Bandit終了後、アリーナ席から撤退した。

ご飯を食べた後戻ってきて、スタジアム席から少しだけ石野卓球を眺めた。

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スタジアム席もこんな風に、一つ飛ばしでしか座れないようになっている。

 

ZEDDも数曲は知ってたけど、満足としんどさの方が勝っていたので帰った。

しんどさというのは、常に会場にピリピリした空気が流れていたこと。感受性がガバガバなので、正直に書くと辛かった。

見回りのスタッフの人数がものすごかった。めちゃくちゃ人件費かかってるだろうなーと思った。運営側の、感染対策を徹底的にやってやるから見てみろという、執念を感じた。凄かった。それは賞賛に値すると思う。頭が上がらない。

だけど、来年もこんな感じのフェスであって欲しくない。

 

海外の"COVID is over"的な、コロナ前と同じようなライブの風景が、日本のライブへの批判と同時にTLに流れてくるから、更に心が削れる。

Twitterで配信を見ていた人の「声出してる奴いるじゃん、黙れよ」という呟きが心に刺さった。

出る杭を出さないように、互いを牽制し合う日本の雰囲気がしんどい。重箱の隅を突くような非難がしんどい。この空気、いつまで続くんだろ。

だから、来年はこんな感じのフェスであって欲しくない。

 

長靴まで履いてきたのに、結局雨は殆ど降らなかった。

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水溜りに映る空とスタジアム。

 

会場の外に一歩出ると、ボイスレコーダーを持ったテレビ局の取材に捕まって、立て続けに質問攻撃を受けた。

「会場内はどんなでしたか?
密になってましたか?
わーってなってました?
お酒飲んでる人は?
じゃあ持ち込んでる人は?
なにか心配事は?」

全部YESが欲しい質問なんだろうなと思った。

他にも取材を受けた人のtweetを結構見たし、きっと下手な鉄砲数打ちゃ当たる方式で、求めてる回答が引き出せるまで片っ端から聞きまくってたのでは?

なんかうんざりした。

逐一全部否定して、スタンド席の写真を見せて「この席一つ一つにテープ貼ってるんですよ?物凄く対策されてました!素晴らしかったです!」と言って逃げた。

 

東京駅まで戻ると一気に現実に引き戻されて、フェス帰りの自分だけ浮いているような気がした。

ふわふわした気持ちのまま帰宅した。こうして私のスパソニは、一瞬にして終わった。

 

とにもかくにも、2年ぶりに海外アーティストを見れて良かった。

日本におけるエンターテインメントの、復興へと向けた大きな一歩を踏み出す瞬間の中にいられたことが、すごく光栄だった。

これが希望の火になってくれると、これから先に大きく燃え上がってくれると、心から願うばかり。頼むよー。。。

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ありがとうSUPERSONIC

遂に海外からアーティストを招致して、フェスを完遂してくれたクリエイティブマンに、大きな拍手を。

 

スーツを買った

9月3日

4万円するスーツを買った

買った瞬間から自分にこんなにお金を使うのが馬鹿みたいで情けなくて沢山泣いた

 

2年間頑張ってきたのに私の自己肯定感はちっとも成長してなかった

消えてしまいたい