I'm just holding on for tonight.

どこにも行けない呟き

【ライブレポ】Marianas Trench ② (観光〜サウンドチェック〜OA)

ライブレポ ① はこちら 

 

会場に到着

無事についたものの、ライブまで時間がかなりあるので、まず会場を下見した後、あらかじめ調べておいた観光地らしきところをぶらぶらする予定でいた。

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会場のWater Street Music Hall

なんと今年(2017年)で閉鎖されていた。もう二度と行かないと思っていたけどちょっと寂しい…

もう既にファンらしき女の子達が座って待機してた。海外だとチケットに整理番号がないから早い者勝ちで、凄いファンだと前日くらいから並んでいるというのは知っていたけれど、本当に目の当たりにして謎の感動。

 

とりあえず街をぶらぶらしたが、とにかく思ったこと。…人がいない!!!

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会場付近も、今夜ここで本当にライブが行われるのか疑問に思うくらい、人気がなくて寂れていた。アメリカは車社会といえど、ここまで歩いている人がいないとは。

それから沢山の廃墟

「ニューヨーク第三の都市」って書いてなかったっけ!?

とりあえず自分がここに再び戻ってくることは一生ありえないだろうなと思いながら歩いた。

 

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完全に廃墟だよこれ…!!!

 

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観光名所だと書かれていた滝。う、うーん……

 

3時に無事ホテルのチェックインを済まし、がっつりライブメイクをして会場へGO。

既に列ができており、後ろに並んだ。実はここからが永遠に長かった…

M&Gに参加する人は3時半までに会場に来いとメールに書いてあったものの、一向に中に入れる気配がない。

気温は一桁。寒いWifi環境は当然無し。要するに超暇

ノースリーブの人もいたがわけがわからない。私はFall Out Boyのクルーネックのスウェットにライダースジャケットを着込んでなおブルブル震えていた。

 

ふと後ろから歓声が聞こえると思い振り返ると、Marianas Trenchのメンバー、まさに私が16時間かけてやって来た目的のうちの2人、MattMikeが、ゆるーいノリで歩いてきていた。嘘だろ。

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あまりに衝撃的すぎてとりあえず写真をとるしかなかった私。

彼らは軽くファンと声を掛け合った後会場内へ。

そのまま外で待たされること2時間!5時半になってようやく会場に入れた。

事前にインスタの投稿に私も行くよーとコメントをくれた女性を見つけたので声をかけ、そのグループに入れてもらう形に。

サウンドチェックは運よく最前列で見ることができた。

 

サウンドチェック

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近すぎ…!

写真を撮っているとしばらくして周囲でひそひそ声が聞こえ、しかも耳をすませたらなんと自分のことだった。

「写真駄目じゃなかったっけ…?」

「この子外国人だから英語読めなかったんじゃない…?」

とたんに冷や汗。

それからは自分が外国人であることに感謝してアホになりきることにした。

ライブ後ホテルに帰ってメールを確認したら当然のように赤文字で「サウンドチェック中の撮影禁止」と書かれていた。しかも違反したら追い出すとも書かれてた…

なんで読まなかったんだろう。馬鹿すぎる。とにかく最前列でバシャバシャ撮ってても追い出そうとしなかったメンバーに感謝しすぎて泣けた。

 

Here's to the Zerosを演奏してくれた

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サウンドチェックの後M&Gという名の写真撮影。

「日本から来たよ!」と言うとIanにこの「ライブの為に!?」と驚かれ、いや違うけど…wと言ってる間に写真撮影を促され、わりと一瞬で終了。

でもまあファンアートを渡したらメンバー全員に「すごい!」と喜んでもらえたので良し。

 

M&G後また会場外に出され、待つことさらに1時間。もうすっかり夜で辺りは暗い。

セキュリティのおにーさんに身分証の提示を促され、パスポートを提示。

一緒にいた人達に「私達はみんな免許証だけど彼女はcoolなidentification持ってんのよ笑」と茶化され、おにーさんも私が日本人と分かると「アリガトウゴザイマス」と日本語を話してくれた。

独りぼっちではるばる来たからこういうコミュニケーションが身にしみるー みんないい人達だった。

そしてようやく再入場。

今度は最前列は叶わなかったけど、3列目まで行くことができた。

日本でのライブじゃ考えられないくらい人と人との間隔が空いていて押しもない。

でも前に詰められないような空気ができてたので諦め。まあそれでも十分に近いし。

 

オープニングアクトSecret Someones

正直に書こう。彼女らを見た時点で片道16時間の価値はあった。

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何も予習していなかったのに一曲目からすっかり虜になった。

メンバーの3人の女性の格好いいこと!

女性のいるバンドのライブを見たのはこれが初めてだったけど、3人の力強い歌声と歌詞、演奏っぷりが最高に格好よくて惚れた。

コーラスも素敵で、まさにMarianas TrenchのOAにふさわしいバンドだと思った。

 

忘れはしない一曲目 I Won't Follow

 

 一番好きな曲 Quit Pulling Me Down

本当に歌詞がかっこよくて。まさに私の求めている女性像だと思った。

"もうあなたの元へは戻らない。あなたが何をしようと私は壊せない。あなたが来てから忘れていたの、私は強いんだってこと"

トリセツが流行る日本じゃ出会えない音楽だ…

帰ってから早速ハロウィンパーティのbest costume賞で手に入れたアマゾンギフト券で彼女らのアルバムをポチった。(残念ながら翌年の初めに解散。彼女らを見るのはこの夜が最初で最後になってしまった…)

 

約40分の演奏が終了し、そのまま待ったのちの大体夜8時を過ぎた頃、ついにMarianas Trenchのライブがスタートした。

 

ライブレポ ③

 

【ライブレポ】Marianas Trench ① (Greyhoundバス)

先日日本に観光に来ていたMarianas Trenchマリアナス・トレンチ)のギタリストMattと再会を果たしたことで、2年前のライブの記憶が一気に蘇ってきてしまった。

もはや心がまたアメリカに行ってしまって戻ってこない… しんどい。

ライブレポートを書こう書こうと思ったまま早2年、腰が重いにもほどがあるけれど、書くなら今しかないとこうしてブログを開いたところ。

備忘録を兼ねてだけれど、これを見てMarianas Trenchに興味を持つ人が少しでも増えたり、海外遠征を考えている人の助けになることを信じて…

 

2015年夏、約4ヶ月の留学で初の海外であるアメリカへ渡った私にはある目標があった。それは英語力の向上…ではなく、Marianas Trenchのライブをなんとしても見ることである。

だっていつまでたっても日本に来ないんだもの!!!

 

Marianas Trenchとは…

カナダバンクーバー出身のロックバンド

ポップでキャッチーな曲が多いことで有名だけど、エモーショナルなものから泣けるバラードまで様々な楽曲を楽しめるし、とにかくアルバムのクオリティが高い!!!

毎アルバム一番初めと終わりの曲のスケールが大きく全体に統一感やストーリー性があり、1枚を通して彼らの素敵な世界観を存分に味わえる。

それからメンバー全員の歌声で繰り広げられるコーラスは最高に魅力的で、彼らを唯一無二のバンドにしているといっても過言ではない。

ボーカルのJoshカーリー・レイ・ジェプセンCall Me Maybe(コールミー・メイビー)の共作者であることでも知られているけれど、いかんせん未だに日本での知名度は0に近い。

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 (写真は公式サイトより)

 

とりあえず代表曲

Stutter

 

By Now

 

それからアルバム最後の曲はこんな感じ。

セカンドのMasterpiece Theatre 3

クライマックスに向けてメンバーの歌声が重なっていく感じが愛おしい… シングル曲に選ばれたりMVが作られることがないから目立たないのが本当もったいないと思う。

アルバムツアーでは毎回1曲目からスタートして最後の曲で締めくくるのが彼ら流。

 

彼らが秋に新譜をリリースすることを知っていた為、自分の滞在中にカナダないしアメリカでツアーを絶対にすると確信していた。

予想は的中、 新譜のリリース情報とともにツアーがアナウンスされた。…が、何故か留学先であるミシガン州の日程がない…

ショックで数日落ち込んだが、そんなことでやすやす諦めてたまるものか。

ツアー日程から一番行けそうな場所や日付を調べ、休日を利用してはるばるロチェスターNYまで見に行くことを決意した。(その距離大体東京から大阪以上!)

 

参戦したUSツアーのポスター

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どうせ見に行くならばとM&G付きのVIPチケットを購入。

メンバーと話せる以上に、優先的に入場できて前の方で見れることが魅力だったので。

何時にライブが終わるかわからない為、背に腹は代えられぬと会場に一番近いお高いホテルを予約。

考えられる手段は飛行機かバスで、結果アメリカでメジャーな長距離バス、グレイハウンド(Greyhound)のお世話になることにした。

 

Greyhoundの旅の全貌

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ネットで予約し印刷したチケットを持って行くシステムで、購入は簡単だった。

 

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アプリがあるので入れておくと便利。

石橋を壊れるまで叩くような性格なので、とにかく情報収集を欠かさなかった。

結果トイレが壊れていて使えなかったり、途中休憩時間内に戻ってこれずにそのままバスに置いてかれたりなんて話ばかりを読んで、すっかり肝が冷えた。(ちなみに友人らには呆れられ、毎週末お世話になるホストマザーにはやめなさいと凄く心配される)

 

いざ出発

出発当日は金曜日、授業後すぐに大学近くのターミナルへ。場所が場所だけに帰省なのか大学の生徒でごった返していて、少し安心。

…が、予定時刻になっても肝心のバスが来ない。夜になったので係のおばちゃんに中の待合室を閉め出され、泣きそうになりながら外で待つ。

最終的に一時間遅れで到着。

でた〜〜〜日本じゃありえないいい加減さ!いかにも幸先の悪いスタートだ。

混みこみのバスでまずはデトロイトへ。

そう、この旅ではアメリカ一治安の悪いデトロイトと、二番目に治安の悪いクリーブランドを経由するのである。それも真夜中に。

なんて頭の悪いツアーだ。正直ターミナルから一歩でも出たら死ぬと思っていた。

 

Detroit

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とりあえずデトロイトまで無事到着。

ターミナルにいるのは大体黒人か、あとは私みたいな学生らしき若者だけだった。

富裕層はみんな車を持ってるから長距離バスなんか使わないんだろう。バスの運転手も黒人ばかり。アメリカの闇を見た気がした。

 

係のおっさんにどこに行くのと声をかけられチケットを見せる。するとニコっと笑って

「You can go first!」と。

???一番に乗っていいの…?

それとも1番乗り場ってこと…?

混乱するも隣に座ってるねーちゃんに良かったじゃーん的なことを言われる。

よくわからないまま待機していたらやがて時間が来て、2番乗り場に人の列が。

そわそわしていると、先ほどのおっさん

「お前firstて言うたやーん」

と呆れながらやってきた。

あ、やっぱり一番に乗っていいのね。…え、そんなことってあるの?とおっさんについていくと、先頭のおばちゃんにこいつ入れてあげてねと、結局一番初めにバスに乗せてもらうことができた。なんだ普通にいい人だった…!

 

 私的Greyhoundメモ

  • トイレは使えると考えていいし、Wifiコンセントもある、割と快適◎
  • 治安的にターミナルよりバスの中の方が寝れる
  • 運転手の目の届くの方に座り、荷物は肌身離さず持つこと
  • 途中何度か休憩で止まるが、置いてかれたら死ぬしバス内にもトイレがあるので一度も降りなかった
  • 乗り場が分かりにくいので係の人にチケットを見せて聞いてしまう方が早い("Excuse me, could you tell me which bus I should take?"とか、チケット見せるし最悪"Which bus?"でも分かってもらえると思う)

 

デトロイトから最大の難所、クリーブランドへ。

なぜならそこで明け方まで6時間弱待機しなくてはならないから。

ターミナルでは浮浪者っぽいおじさんが「Bless me... bless me...」とお金をねだってきた。あーここで寝落ちしたらおしまいだなと確信。

椅子に寝そべっているツワモノもいたが到底そんな気分にはなれず、大学のカフェテリアからパクってきたラップサンを齧りながら音楽を聴いてひたすら時間をつぶす。

夕ごはん

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次はクリーブランドからバッファローまで。

バスの運転手は陽気な黒人にーちゃんで、出発前にこんな感じの挨拶。「何が起ころうとも俺がみんなを守るからな!」

いえーいと沸き起こる拍手。いや何が起こるって言うんだ。やめてくれ。

バッファローで燃料交換の為一度ターミナルに降ろされたので、朝ごはんにアメリカでの初Tim Hortonsをキメる。

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美味しかったけど店員がクソ塩対応だった。日本上陸しないかなー

 

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バッファローらへんのバスからの景色。

 

バッファローから1時間半でついにロチェスターNYに到着。

胸が踊る。

今夜ここで私はMarianas Trenchを見るんだ…!!!

 

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